元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「そうね…。
あたしにとって妃奈は、四人の中で一番大人で、何にでも真っ直ぐなの。
でも、何かあれば自分が悪いって考えるのが悪い癖かな。
そんな感じ。」
「そうなんだ。」
自分のことってよく分からない。
阿紗子の言っている人って、本当にあたしかなって思う。
でも、そうだとしたら、これからも真っ直ぐ生きたいと思う。
今日も明日も…
「阿紗子、あたしね、今日北条先生に告ろうかなって思ってるの。
阿紗子に言われた通り、真っ直ぐに気持ちを伝えたい。」
「妃奈なら出来るよ。
ってか、妃奈なら真っ直ぐ以外無理だ。」
「そっか。」
「うん。
頑張れ。」
「ありがとう。」
あたし達は高校の門をくぐりぬけた。