元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
その後あたしも職員室を出る事にした。
まだ今日の分のレポートを書かなくてはならないが、体はもうクタクタである。
あたしは疲労という衣を幾つも身に纏い、第二応接室まで行く。
衣はとても重かった。
平安時代に十二単を着ていた人はこんな気持ちだったのだろうか?
隣接している第二応接室までやっとの思いで着くと、テーブルの上には二枚の紙が置いてあった。
まだあたし以外にも終わってない子がいるんだ。
頭の隅で考えながら、鞄からシャープペンシルを取り出し、一枚の紙切れと対峙する。
今日は何を書こうか…
今日はある意味濃い一日だった。
だが流石に『生徒から恋愛相談されました』は書けない為、その後の事を書く事にした。
疲れてるにも関わらず、いつもよりもスムーズに手が動いた為、時間的には普段よりも早くに終える事が出来た。