元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「そうなんですか!」
知らなかった。
あたしは英語以外の事に関わる事なんて殆ど無く、彼も教えてくれないので知る由がないが。
「これは明日言おうって思ってたんだけど、だから月曜日はジャージ持って来いよ?」
「はい。」
体育祭か。
何か久々に体育する気がする。
あれ?ジャージって何処にあったかな?
そんな事を疑問に思っていると、里田君が大きな字でレポートを書き終えた。
「北条先生!
レポート終わりました。」
里田君が自信満々にレポートを出したついでに、あたしの分のレポートも渡した。
「お疲れ様。」
「お疲れ様です。」
「お疲れ様でした。」
後の事を彼に任せたあたし達は、学校を後にした。