元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
やっと体育祭の準備が終わったのが午後4時過ぎ、ジャージからスーツに着替えたあたし達は、三人揃ってレポートを書いていた。
体育祭の準備のおかげで、今日は書く事に困らずにすんだ。
そしてあたしがやっとレポートを終えた時だった。
ドアが開くと共に戸田が入って来て、里田君が呼ばれた。
哀れにも里田君はそのまま戸田に連れて行かれてしまい、部屋に残るはあたしと阿紗子だけとなった。
そういうば…
あれ、どうなったんだろう?
あたしは阿紗子をチラリと見た。
阿紗子は特に変わった様子もなく、レポートを書いていた。
今どうしても聞かなければならない事ではないし、邪魔したら悪いと思ったあたしは何も言わない事にした。
それでも阿紗子と一緒に帰りたかったあたしは待つ事にした。
「どうしたの?」
そう決めた瞬間に阿紗子は言った。