元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
-*-1st Monday-*-
再会、再び
今日はいつもよりも早くに目が覚めた。
いつもならもう一度眠りにつくだろうが、あたしは身体を労るかのようにゆっくり起きた。
一階のリビングまで降りると、まだ誰も起きてないようで、静かな時が流れていた。
いつもと同じ場所でも、時間帯によっては違う場所のように思えるのだと実感した。
あたしはカーテンを開けると、日の優しい光が差し込み、また違う場所が生まれた。
あたしはトースターに食パンを入れ、冷蔵庫からバターを取り出し、食器棚からお皿を出した。
そしてパンが焼けた頃、階段から足音が聞こえた。
「おはよう、お姉ちゃん。」
「…おはよ。」
妹が朝早いのがそんなに珍しいのか、と言いたかった。
最初に見た時はまだ眠そうな顔をしていたが、次見た時には目を大きく開き、眠気が伺えない顔となっていた。
確かに、あたしがお姉ちゃんよりも早く起きるなど滅多と無い事だが。