元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
…
「…そんなわけないじゃん。
って、中学から高二まで引きずってたんだから説得力ないかもしれないか。」
「そうじゃないよ。
たださ、妃奈にとってはやっぱり忘れられない大好きな人なのかなってちょっと気になって。
それに、人生で偶然三回も関わる事になるって何か凄いなって思ったから。」
「運命ってこと?」
「そう思った。」
「うーん…運命って云うよりは腐れ縁って感じなんじゃないかな?」
「腐れ縁もある種の運命だよ?」
「…そっか。」
あたしは次の言葉を繋げないまま、少し納得したんだ。
運命って云えば、何処か甘い恋愛的な言葉に聞こえる。
だがたとえ運命に属するとしても、腐れ縁ならば二度も再会した理由が分かる気がする。
もしかしたらこの先、またもや再会するかもしれない。
「でも、本当に好きとかじゃないよ?
今は彼氏いるし。」