元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「そうなの!
どんな人?」
「そうねぇ…」
真幸ってどんな人だろう。
今までそんな事聞かれなかったから、どういう風に説明したらいいか分からなくなった。
そしたら急に違う空気が部屋に広がる。
「太一!」
応接室に帰ってきた里田君は、先程より疲れているように見えた。
「阿紗子、俺もう疲れた!」
「お疲れー。」
「お疲れ様。」
そう声をかけて、あたしはソファから腰を上げた。
「じゃあね、阿紗子。」
「え?」
あたしは手を振りその場から離れた。
せっかくの二人の時間を邪魔したら悪いから。