元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
-*-1st Holiday-*-
「一人にしてごめんね。
多分あたしが帰る頃もまだ誰も帰って来ないと思う。」
「全然気にしないで!
私の方こそ急に泊めて貰ってごめんなさい。」
「それこそ気にする事ないよ。
お昼は家のもの何食べてもいいよ。
あと…」
「私は大丈夫よ。
早くしないと真幸さん待たせちゃうよ?」
あたしは時計を見た。
「ヤバっ!
じゃあ行ってきまーす!」
「いってらっしゃい。」
美少女に見送られ、あたしは家を後にした。
今日は待ちに待った真幸のデートである。
待ちに待ったといっても、約束をして殆ど日にちは経っていないのだが。
待ち合わせはいつもの公園だ。
本気で遅刻しそうなあたしは、走る速度を上げて、角を曲がった。