桜姫紀
「・・!」
なんとかかわせたものの余裕はなかった。
避けて、避けて、避けまくる。
そうすれば、矢がなくなり向こうの武器がなくなるはず。
そこを狙うしかない!
パァン!
あと3本。
パァン!
あと2本。
パァン!
あと1本。
パァン!
・・今だ!
ドッ!!
だけど私の頭に男の拳が落ちた。
「~~~~っ!?」
「ハッ、矢がなくなれば武器がないとでも思ったか。」
見透かされた。
頭がくらくらする・・・。ダメ・・・。
『強い相手には必ず弱点がある。』
碌さん・・?
『無闇に攻撃をしかけるな。』
そうか!
『筋肉で体は鍛えられても・・・』
「頭は鍛えられない!!」