桜姫紀


「・・!」

なんとかかわせたものの余裕はなかった。
避けて、避けて、避けまくる。
そうすれば、矢がなくなり向こうの武器がなくなるはず。
そこを狙うしかない!

パァン!


あと3本。

パァン!


あと2本。

パァン!


あと1本。

パァン!


・・今だ!

ドッ!!

だけど私の頭に男の拳が落ちた。

「~~~~っ!?」

「ハッ、矢がなくなれば武器がないとでも思ったか。」

見透かされた。
頭がくらくらする・・・。ダメ・・・。

『強い相手には必ず弱点がある。』

碌さん・・?

『無闇に攻撃をしかけるな。』

そうか!

『筋肉で体は鍛えられても・・・』

「頭は鍛えられない!!」
< 18 / 73 >

この作品をシェア

pagetop