桜姫紀
「すっごーい!!」
小高い丘から見える空はとてもすごかった。
1つ1つが小さな、小さな宝石みたい・・。
「知ってるか?人は死んだら星になるんだ。
母さんと父さんの星は・・どれだろうな。」
「じゃーあれがお母さんの星!その隣がお父さんの星!」
「あれってどれだよ、変な奴だなぁ。」
憎まれ口をたたいていてもお兄ちゃんの目は笑ってて。
「あれはあれ、これはこれ、それはそれ!
・・あ、流れ星だぁ!」
いくつもいくつもいくつも。
流れ星は見つけたらすぐ消えちゃって
消えたと思ったらすぐに現れて。
まるでいつもお兄ちゃんの後姿をおっかける私みたい。
「ねぇ、お兄ちゃん・・・。」
「何だ。」
「ずっと・・傍にいてくれる?」
お兄ちゃんが目を見開いた。
一瞬、困惑した顔をしたが黙って頷いた。
「傍にいてやる。」
その言葉にちょっと安心した。
流れ星は消えちゃうだけじゃない。
ちゃんとまた現れるから。
「お兄ちゃん。」
「今度はどうした。」
「あのね、大好き!」
急に飛びついたのでお兄ちゃんは驚いていた。
だけどフッと優しく笑ってくれて
俺もだ、という小さな小さなつぶやきが
私の耳に届いた。
小高い丘から見える空はとてもすごかった。
1つ1つが小さな、小さな宝石みたい・・。
「知ってるか?人は死んだら星になるんだ。
母さんと父さんの星は・・どれだろうな。」
「じゃーあれがお母さんの星!その隣がお父さんの星!」
「あれってどれだよ、変な奴だなぁ。」
憎まれ口をたたいていてもお兄ちゃんの目は笑ってて。
「あれはあれ、これはこれ、それはそれ!
・・あ、流れ星だぁ!」
いくつもいくつもいくつも。
流れ星は見つけたらすぐ消えちゃって
消えたと思ったらすぐに現れて。
まるでいつもお兄ちゃんの後姿をおっかける私みたい。
「ねぇ、お兄ちゃん・・・。」
「何だ。」
「ずっと・・傍にいてくれる?」
お兄ちゃんが目を見開いた。
一瞬、困惑した顔をしたが黙って頷いた。
「傍にいてやる。」
その言葉にちょっと安心した。
流れ星は消えちゃうだけじゃない。
ちゃんとまた現れるから。
「お兄ちゃん。」
「今度はどうした。」
「あのね、大好き!」
急に飛びついたのでお兄ちゃんは驚いていた。
だけどフッと優しく笑ってくれて
俺もだ、という小さな小さなつぶやきが
私の耳に届いた。