桜姫紀
『また見に行こうな。』

『うん、約束指きりげんまん!』

『わかった、わかった。約束な。』



「いいお兄さんだったんですねー・・。」

私は今の話を聞いてて素直に思った。

「本当に、いい兄でした・・。
でも、私が全てをを狂わしたんです・・。」




「んーーー。」

ふぁあと私は欠伸をした。
結局、昨日は連れてってくれたけど
今日は連れてってくれなかった。
まぁ、私も疲れてたしいいんだけど。

「何回見ても綺麗だなぁ・・。」

そっときのう蝶さんからもらったガラス細工を見る。
お兄ちゃん、蝶さんにまた会ってるのかな。
いけない、いけない。
蝶さんはいい人。
私もあんな人になるんだ。
透明で真っ白なこのガラス細工のような心をもちたい。

「さーて、今日も頑張るぞぉ!」

おー、と拳を突き上げた。

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