桜姫紀
竜と扉の隙間から見えたソレ。
どくん、どくんと自分の心臓が波立つ。
「お母さん・・?お兄ちゃん・・?」
指先が震える。
ねぇどうして?どうして、
あんなに赤に染まってるの・・・?
お兄ちゃんとお母さんは床にたくさんの血を流して転がっていた。
「集団の強盗だったらしいわよ。」
「何だか妙にその家のこと知ってたらしわ。」
「・・しっ。」
妙に、家のことを、知っていた・・・?
もしかして、朝私がしゃべったあの人が・・・。
「私の、せいだ・・・。」
「葵・・・?」
「私が、私がしゃべったせいで、お母さんたちは・・!!」
足もとがすくむ。
目眩がする。
自分が一人は嫌だ、って言ったのに。
自分のせいで、自分のせいで
自分を一人にしたーーーー。
ごめんなさい、お母さん。
ごめんなさい、お兄ちゃん。
「私が、殺したんだ・・・。」
「ちがう!」
どくん、どくんと自分の心臓が波立つ。
「お母さん・・?お兄ちゃん・・?」
指先が震える。
ねぇどうして?どうして、
あんなに赤に染まってるの・・・?
お兄ちゃんとお母さんは床にたくさんの血を流して転がっていた。
「集団の強盗だったらしいわよ。」
「何だか妙にその家のこと知ってたらしわ。」
「・・しっ。」
妙に、家のことを、知っていた・・・?
もしかして、朝私がしゃべったあの人が・・・。
「私の、せいだ・・・。」
「葵・・・?」
「私が、私がしゃべったせいで、お母さんたちは・・!!」
足もとがすくむ。
目眩がする。
自分が一人は嫌だ、って言ったのに。
自分のせいで、自分のせいで
自分を一人にしたーーーー。
ごめんなさい、お母さん。
ごめんなさい、お兄ちゃん。
「私が、殺したんだ・・・。」
「ちがう!」