桜姫紀
「桜に、触れるな。」

バッ、と俊さんが槍でこの女の人を攻撃しようとしたが、
あっけなくかわされた。

あ、体が・・・・。

「桜の姫を味方に付けるとは・・・そなたらもやることが汚いのぉ。」

「お前よりはマシだな。」

フッ、と俊さんが鼻で笑った。

「・・それは、どうかのう?」

ぐっ、と私はとっさに身構えた。

「行きなされ、『碌』。」

え・・・。
後ろを振り返ると確かにいた、碌さん。
さけど、なんか違う・・・。
いつもの碌さんじゃない・・!!

刀を出すといきなり私達に攻撃してきた。

「しまった!」

焔さんの焦り声。

どういうこと?
まさか、この人・・・碌さんを操った?

人を操るのには莫大な霊力がいる。
それをこなすことができる人はわずかにしかいない。

「この人・・・呪術師!」

「正解!褒めてあげい所だけど・・・。」

そういっている間に攻撃を瑠衣さんは避けた。
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