桜姫紀
「そこまでだ。」

声・・・?
ふっ、とつぶっていた目を開けると、そこにいたのは碌さん。
カラン、と小刀が床に落ちる。
碌さんが刀で小刀を弾いた、から。

「観念するんだな。2人とも。」

見ると、俊さんや焔さん・・・。
夜行、全員が集まっていた。

「うちの子がお世話になったようじゃない♪」

瑠衣さんが目は笑っていない笑いを浮かべて言う。
正直、怖いです。はい。

「ふっ・・・。この娘は桜の姫だぞ!?」

呪術師が不気味な笑いを浮かべて言い放った。

「どうだ?ここは一度手を組んでも・・・。」

「だから、何だ?」

俊さん・・・?

「そんなの、全員知っている。桜の姫だからって・・・桜は、桜だ。」



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