桜姫紀
犠牲あっての幸福とは
第8章 犠牲あっての幸福とは
「あら、霞!」
「瑠衣!久しぶりね!!」
二人ががしつ、と抱き合うのを見ると二人は知り合いなのだろうか。
いや、でも焔さんの幼馴染らしいし、面識あって当然だよね。
うん、うんと一人納得していると。
「おーっ、霞!」
「あら、秋人。おっきくなったわねぇ~。ついこの間まで駄々っ子だったのに。」
「え!?秋人さん・・・駄々っ子だったんですか!?」
「だーっ、霞も桜の前で余計なこと言うなよ!!」
「ふふ、そうよ桜。もーすぐに泣いちゃって泣いちゃって・・。」
笑いながら話す霞。