あの日の僕ら
夜風が冷たくて気持ちいい。
風をきる感覚がとても良い。
でもー・・・
目を閉じてるから少し怖い。
私は優の服をぎゅっと掴む。
しばらくして優が
「ついたよ。目、あけてみて?」
と言った。
目を開けるとそこには満開の桜。
「ぅ・・・わぁ!」
昼に見たときもキレイだと思ったけど夜もライトアップされてて・・・
とても綺麗!!
「桜・・・見たりなかったんだろ?」
優が私に笑いかける。
優って何でもお見通しなんだね。
「・・・うん!」
私達は二人 しばらく眺めてた。
初めてみた夜桜はとても綺麗で
心奪われた。
ほんと・・・
いいな。
「優・・・・」
「ん?」
私は大きく息を吸い込む そして 精一杯の笑顔で言うんだ。
「ありがとう!!」
優は少し驚いた顔をして そしてやっぱり小さく笑って、
「おう。」
って返してくれたんだ。

二人で少し照れ臭そうに笑って 桜を見上げた。
ホント、綺麗。
来年も来れるといいな。


2時間が経ち私達は家に戻った。
私は布団に潜り込んで今日の事を思い返した。
「楽しかったなぁ・・・・」
思わず 顔がゆるんで喋ってしまうくらい。
ほんと ありがとう。
4人とも 大好きだよ!!
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