あの日の僕ら
「ばーか。見え見え。」
アタシは思う。
二人は不器用だ。
「なんか言ったか?桜。」
ホント・・・
なんで分からないんだかね・・・・。
「はぁ・・・」
「何だよ、そのため息!!」
優はいい奴だけど バカだなぁ。
ひよの事好きって自分で分かってるかも怪しいよ。
明らか 態度違うしね。
ひよは・・・
まだ気づいてないかなぁ。
自分の気持ち。
よし ちょっと聞くか。
「優、アンタさひよの事、どう思う?」
「どう思う、て?」
「ゴメン。聞き方間違えた。好き?」
私は 驚いた。
好き? って聞いたら私は優の事だから友達として好き!とか言うと思ってた。
でも 違った。
優は顔を真っ赤に染めた。
・・・脈アリ、か。
あとは ひよだけだなぁ。
「好き、て・・・・何で」
優はきっと何で分かったんだって聞きたいんだと思う。
当たり前だろ。
「見え見えだから。」
「ひ、ひよにもかっ!?」
優は少し困った顔をしていた。
「さぁ・・・?でもひよ的に自分の気持ちに気づけてないわよねぇ。」
「どういう事だ?」
優は首をかしげる。
私は言う。
「ヒミツ♪」


これは ひよと優の問題。
私が口出し出来る問題じゃない。
さ 頑張ってね♪
お二人さん。
「~~~♪」
「なんで鼻歌歌ってんだ?」
「別に~~~?」
あぁ 楽しい♪
どうやって見守ろうかしら?
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