あの日の僕ら
「い、いたたたッ!」
「我慢しろ、このくらい。」

私は優にマキロンを振り掛けられてる。
そのあとに
ガーゼ、包帯と
手際がとても良かった。
「優、上手いね。」
「そうか?・・・よしっ!」
ギュッと包帯を閉める
すごいなぁ 優は。
「泳ぐか?」
優にそう言われたけど 足が痛くて泳げない気がする。
「や、止めとくよ」
私は 軽くそう言った。
「そか。じゃあ俺もやめとくわ。」
「えっ・・・」
やっぱり 優は優しいな。
優って優しいって漢字だもんね。
「ねぇ、優って自分の名前の由来知ってる?」
「・・・?あぁ、確か優しく思いやりのある人間になるように、だったかな?それがどうかしたか?」
優は不思議そうにしている。
「ううん。その通りだなって・・・」
「は?」
「優は優しいし思いやりもあるじゃない。ピッタリだよ!!!!」
私は 優を褒めた。
「あ・・・やめろ、なんか照れる・・・。」
優は 手で口元を覆う。
初めて会った時と一緒だなぁ・・・。
「・・・ひよは?」
「へ?」
私の名前の由来かな?
「ひよこみたいに小さいからか?」
「違うよッ!!」
勢いよく否定すると
ププッ と笑う。
何よ 優のバカ!!
私の名前の由来。
それは・・・
ひ=明るく、健やかに

よ=良い行いをするように、だよ。
でも 教えない♪
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