あの日の僕ら
「おー、ひよー!」
「優!おはよッ!」

私達はまた同じクラスになった。
2年1組。
やった・・・。
また同じクラスだっ!
結局、この1年 思いを告げずにいた。
こんなもどかしい気持ち初めてだよ。
そう・・・
前にも 好きな人はいた。
幼い頃に別れたゆう君。
また戻ってくるって
言ってくれた。
早く・・・また
会いたいなぁ。
むしろゆうが優だったらと何度思った事だろう?

「ーーーーに決定です!!」
「へ?」
私は ずっとHRの時間に考え事をしていたため話を聞いていなかった。
え、なになに?
「あ、ひよ!あのね、文化祭の出し物は男装&女装喫茶に決まったらしいよー」
私の後ろの席の子が教えてくれる。
「へー、そうなんだって・・・・えぇぇぇぇぇぇっ!!?」
「ちょっと、ひよ、うるさーい!」
「アハハハハハ」
クラスは笑いに包まれる。


嘘でしょ・・・

でも、楽しそうかも。
優の女装も見て見たいし・・・。
うん。
アリかも!



帰り道 優と話した。
出し物の事について。
「俺、やーだー・・・」
「私は見てみたいけどな、優の女装。」
「え、まじで・・・・・」
優は少し顔をあげる。
「う、うん」
「俺も見たい!ひよの男装!!そだっ!文化祭そのまま回ろか、」

「ぉ、いいねっ」


そう言った私の心はバクバクだった。





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