あの日の僕ら
そして 優と二人長い廊下を歩き 教室に着いた。
「私の席は――・・・」
私は 座席表で席を見て 自分の席に着いた。
「ここ・・・かな?」
私は机にカバンを置く。
すると 隣から声が飛んできた。
「ねぇ。なんて名前?」
ふと隣を見ると 横に可愛い女の子がいた。
茶髪でショート。
目はくりくりしていて大きい。
「えっ・・・あぁ!私、吉田ひよ!!よろしくッ」
私は 話かけてくれた女の子に自己紹介をした。
「ひよ、か。私は松原 桜。よろしく~」
桜は 私に手をひらひら振って笑いかけた。
「うん。」
私も手を振って笑いかける。
「そういえば、ひよって背低いね。」
桜は私に そう言った。
「う゛っ・・・!」
私は少し首を下にかしげ 落ち込んだようなリアクションをとった。
「あ~、ゴメンゴメン。コンプレックスだった?」
桜は少し笑って私に謝る。
「いぃよっ別に。言われなれてるしッ」
私はそう言って笑って応えた。
「そ?なら・・・いいかな。」
桜は私に笑ってくれた。
すると次は後ろからポンポンッと肩を叩いてくる子がいた。
茶髪で 前髪にピンをとめている幼い感じの男の子。
「なぁ、背、低いなぁ!」
と言ってニカッと笑う。
おそらく 悪気はないのだろう。
「あ~!俺は麻宮 直。よろしくな。」
自己紹介を軽くしてくる 直。
「あッ私は吉田ひよ。よろしく。」
「あ、そっちの横にいるのは?」
直は私に桜の事を聞いてきた。
「私?私は松原 桜。よろしく。」
桜は 直にかるく笑った。
「俺、麻宮 直。よろしくな~!」
直は桜に 言った。
「あッ、なぁにィ?楽しそうじゃん。」
今度は上から声がした。
これって・・・・!
「優っ!」
私は 上にいる優を見た。
「「ん。誰?」」
桜と直は声を揃える。
「あ、俺は岡野 優。よろしくな!」
「私、松原桜。よろしく。」
「俺は麻宮直!よろしっく!!」
3人は自己紹介を始めた。
私は3人が笑ってるのを見て嬉しくなった。
「ふふっ」
私は つい声をだして笑ってしまった。
「ぁんだよ、ひよ?」
一番に反応したのは優だった。
「ん?あぁ・・・皆が笑ってるの見てたら何か嬉しくなっちゃって。」
と言って私は 笑った。
すると3人は顔を合わせて少し沈黙をつくり笑いはじめた。
「「「あっはははは!!」」」
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