あの日の僕ら
「あっれー?ひよじゃん!どうしたの?」

振り向くと 桜がいた。
いつもと変わらない笑顔で どうしたん?って・・・・。


「あのねっさく、さっ・・・・・・・桜ぁッ!!」
私は気がつくと
桜に向かって走り抱き着いていた。

「ひよさん?あらら、泣かすつもりじゃなかったんだけど。じゃあ、兄さん、後でね。」
優志はそう言うと
でていった。

「で、何があったの?」
頭をよしよしと撫でてくれる桜の手が
温かくて
私の心をいっそう乱す。




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