あの日の僕ら
「そういう事だから、また明日、優。」

『あぁ・・・・無理。』

「えっ?」


プツッ――――――



無理

そう 優は言った。

どういう意味?
明日 会えないの?

玄関から足音が聞こえる。

「ひよっ!!!」

愛しい人が

私の名前を呼ぶ。

「優ッ・・・!!!」


何故か私の目からは涙が零れる。

安心したのか

悲しかったのか

何が起きたのか分からない。

でも 嬉しかった。

優が来てくれて。


ありがと

ありがと


ありがとう、優――――――――











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