あの日の僕ら
心で そう思うと下に降りて行く。
「おっ!ひ、よ・・・?」
優は何故か 固まった。
「ど、どしたの?優・・・」
私は固まる優にビックリして 優に問い掛ける。
「や、ひよでもそういう格好するんだな。なんつーか・・・・可愛いな。」
私は そんな優の言葉に 顔が熱くなるのを感じた。
「あっ、ありがとッ・・・優も似合ってるよ。」
改めて優の服装を見る。
黒の長袖にロングコートみたいなのを羽織っている。
下はジーンズだ。
「今さらかよ~ッ」
と笑う優に戸惑いながらも 私は言った。「でも、本当の事だよ!優カッコイイよ!?」
私が必死に言うと 優が奮えはじめた。
な・・・何?
私がオロオロしていると 優は盛大に笑っていた。
「あっははは!!ひよ面白すぎッ!!・・・・・でも。ありがとな。」
ひたすら笑い転げたあと優はそう言って私に笑いかけた。
ドキッ―・・・・
優の笑顔一つで私はドキッとする。
これって安心するからだよね?
「じゃあ行こうか?」
優はポケットに手を突っ込み私に言った。
「うん!!!」
私はとびきりの笑顔で そう言った。
お花見らしく バスケットを持ってでかける。


さぁ 行こう。
今から 見るピンクのトンネルを見に・・・。
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