狼boyと兎girl

「よっ！華稟ちゃん頑張れよ！」


「はい！頑張ります！

ところでうちの馬鹿兄貴は…」



私は魁奈ちゃんを抱いて
そう言うと魁斗さんは
ある場所を指差した。



私が目をやると…


「わぉ…」




お兄様はいろんな
女の人に囲まれていた。



その近くでは私のお母さんと隆貝のお母さんが楽しそうに話していた。



「いつの間に…」



私は半ば呆れながら
魁奈ちゃんを魁斗さんに
渡した。



すると放送で


《間もなく開会式を行います。生徒の皆さんは団ごとに並んでください。》




その放送と同時に
全校生徒が動き始めた。