心の欠片たち sikiの詩集
48 黒い雫
一滴の
黒い雫が
心に落ちて
さざなみのように
広がっていく
すべて
その色に染まっていって
透明だった世界が
正しく見えなくなっていくんだ
不安は
なぜ
こんなにも
強く心を支配するのだろう
それゆえに
ありもしないことさえも
考えて
猜疑心にとらえられて
逃げられない
たった
一滴の黒い雫に
私は惑わされて
すべてを見失っていく
黒い雫が
心に落ちて
さざなみのように
広がっていく
すべて
その色に染まっていって
透明だった世界が
正しく見えなくなっていくんだ
不安は
なぜ
こんなにも
強く心を支配するのだろう
それゆえに
ありもしないことさえも
考えて
猜疑心にとらえられて
逃げられない
たった
一滴の黒い雫に
私は惑わされて
すべてを見失っていく