心の欠片たち sikiの詩集
60 言葉
たかが、言葉なのに
ナイフで
目に見える傷を
与えられたわけではないのに
どうして
いつまでも
見えない傷がそこにあるかのように
ずっと
ずっと
痛み続けるのだろう
言葉は
刃のようで
時に
どんな武器よりも鋭く
人を切り裂くんだ
その言葉を放つあなたは
何も知らないだろうけれど
その言葉に
傷つけられる人もいるのだと
しってほしい