僕タチの旅

忘れようと思った気持ちが、毎日毎日すこしづつ膨らんでいって、いつの頃からか、俺は陸上を辞めてでも、藍に気持ちを伝えたいと思うまでになっていた。






そんなときだった。

たまたま藍が一人で非常階段の前を通りかかった。

藍が一人でいるなんてめったになかったから、チャンスなんじゃないかと思ったときには、もう呼び止めてた。






困惑する藍に無理矢理押しつけたような告白。


もちろん振られた。





でも、最後に友達になってくれるって言ってくれて、本当にうれしかったんだ。

振られたことなんか忘れて、喜んでた。


今考えるとすごい恥ずかしい告白。


永久封印したいよ本当。
< 22 / 33 >

この作品をシェア

pagetop