僕タチの旅
忘れようと思った気持ちが、毎日毎日すこしづつ膨らんでいって、いつの頃からか、俺は陸上を辞めてでも、藍に気持ちを伝えたいと思うまでになっていた。
そんなときだった。
たまたま藍が一人で非常階段の前を通りかかった。
藍が一人でいるなんてめったになかったから、チャンスなんじゃないかと思ったときには、もう呼び止めてた。
困惑する藍に無理矢理押しつけたような告白。
もちろん振られた。
でも、最後に友達になってくれるって言ってくれて、本当にうれしかったんだ。
振られたことなんか忘れて、喜んでた。
今考えるとすごい恥ずかしい告白。
永久封印したいよ本当。