運命の王子様はどっち?!
昇降口に来たところで


昭吾が手を離した。


「昭吾?どうしたの?」


「鈴華、俺以外にあんな顔見せないで?」


「え?」


「ごめん腕痛かったよな。」


そう言ってあたしの腕をさすった。


昭吾、なんか黒になってる。


昭吾は、たまに俺と僕を使い分ける。


あたしもずっと一緒だから


わかるようになった。


「じゃ、行こっか?」


「うん。」


あ、白に戻ってる。


なんか変な昭吾。
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