運命の王子様はどっち?!
さっさとパフェ食べて帰りたい・・・。


でも、おごってもらう側だから無理も言えないしー


もー、ホントにどうしよう~


ドンッ


なんて一人で考えこんでいると、いきなり弘樹が立ち止った。


「いったぁ!もぅ!急になに!?」


「・・・・」


無視かよっ!


弘樹の視線は・・


「おいっ!何やってんだよ」


っ!!


それは聞き覚えのある声。


しょ、昭吾?!


弘樹の後ろからそっと覗いて見ると、怖い顔した昭吾が立っていた。


「あーあ、見つかっちゃった。思ったより早かったね。」


ん?どういうこと??


その言葉はあたしに向けられたものじゃなく、昭吾に向けられたものだった。


「あぁ、必死で探したかんな。」


探した?誰を??


頭の回転が遅いあたしには、二人が話している内容が理解できなかった。


「さぁ、俺の鈴華を返せ。」


うゎ、珍しく‘俺‘っていってるよ。


昭吾怒ってんのかな?


ってか、俺のってなんだ?!


あたしは昭吾のじゃない!!










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