執事と共に雪遊びを。
「中性洗剤?」

「はい。洗面台に備え付けられているものです」

「どうしてそれが?」


春樹は、点滴の外れた手で、指に中性洗剤を塗りつけた。

そして、その指で窓に星型を書いた。


「そして、この窓ガラスを結露させます」


春樹は、そっと窓に息を吐きつけた。


「あ……」


星型が、はっきりと浮かび上がった。
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