執事と共に雪遊びを。
「中性洗剤を薄く塗りつけた布巾で窓を拭くと、結露しにくくなるそうですね。これは、その性質を利用したものです」

「つまり?」

「結露した部分に文字を書いたのではないんです。洗剤を塗って、文字の部分だけ結露を防いでいたんです」

「……なるほどね」


恵理夜は、心底感心したように頷いていた。
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