執事と共に雪遊びを。
恵理夜は言葉を詰まらせた。


「それから……何でございましょう?」

「眠るまで、傍にいて」


春樹は、そっと自分の手を握る恵理夜の手を握り返した。

そして、ゆっくりと自分の胸に当て、深い声で、最大限の忠誠をこめて、言った。



「貴女が、望むなら」
< 155 / 156 >

この作品をシェア

pagetop