執事と共に雪遊びを。
「そういう言い方するから急に寒くなってきたじゃないっ」


恵理夜は思わず春樹の腕にしがみ付きながら言った。


「とにかく、春樹、先に病室に戻っていなさい。体に障るわ」

「かしこまりました。お嬢様は、」

「もう少しだけ、ここを見てからにする」


春樹は、一礼して建物の中に入っていった。
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