執事と共に雪遊びを。
「以前は、雪合戦など夢中になってやりましたね」


恵理夜も、同じように追憶した。


「雪合戦とは言っても、お互いにぶつけ合うのはやってないですけどね」

「貴方が、私に雪をぶつけるなんて出来ないって言ったからでしょう」

「そうでしたね」

「で、結局的当てに替わったのよね。ダーツみたいに」

「楽しかったですね」

「それは貴方だけでしょう。全部真ん中に当てるんだもの。勝負にならなかったじゃない」


そっぽをむく恵理夜に、春樹は困ったように頬を掻いた。
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