執事と共に雪遊びを。
鋭い叫び声を上げて恵理夜は、転んだ。

まるで、地面に引き寄せられるかのように。


「え……?」


恵理夜は、顔を上げて目の前を仰ぎ見て、驚愕の声を漏らす。


「嘘、でしょ……」


――そこは、例の444号室の前だった。
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