執事と共に雪遊びを。
「おかわりは、」

「お願い」


紅茶が注がれるのを見ながら、恵理夜は問いかけた。


「妙に、静かだった見たいだけど」

「丁度、この階の入浴ができる時間になったので患者が移動を始めたのと、看護士の引継ぎが始まる時間だからでしょう」

「そう……」


あの、不安を掻き立てるような静けさは、偶然だったのだ。
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