執事と共に雪遊びを。
「もう、平気よ」
どこまでも強がるように恵理夜は言った。
幽霊など、見えないものに怯えるとは、恵理夜も年相応の少女らしい一面を持っていたのだと、春樹は何処か安心感を抱いていた。
「一応、掛け合っては見ましたが、まだ退院は出来ないとのことです」
「そう」
「申し訳ありません」
「……私こそ、迷惑をかけたわね」
「迷惑だなんて」
どこまでも強がるように恵理夜は言った。
幽霊など、見えないものに怯えるとは、恵理夜も年相応の少女らしい一面を持っていたのだと、春樹は何処か安心感を抱いていた。
「一応、掛け合っては見ましたが、まだ退院は出来ないとのことです」
「そう」
「申し訳ありません」
「……私こそ、迷惑をかけたわね」
「迷惑だなんて」