執事と共に雪遊びを。
「すごい」


少年は、目を輝かせてそう言った。

春樹は、クリスマスに同じことをやり、目を輝かせてくれた恵理夜の顔を思い出す。


「どうやったの?」


春樹は、再び金属片を元の輪に戻した。


「造りをよく見て。ここが、一番細い。ある角度にするとこの先も通るように出来ている」


少年の手に握らせ、丁寧に説明した。
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