執事と共に雪遊びを。
「あの人って、お姉ちゃんと一緒にいつも来てる人だよね」


マナベが去った後に少年がぽつりという。


「お姉ちゃん?」

「黒くて、長い髪の人」

「お嬢様を知ってるのか」

「うん。折り紙のお花貰ったんだ。だからお礼に雪だるまあげた」


昨日の、恵理夜が運んできた雪だるまは彼の手作りだったのだ、と合点した。
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