執事と共に雪遊びを。
「それに、あのおじさんも、お菓子くれた」


強面のマナベが、子供に菓子を与えている、その姿を想像し一瞬笑いがこみ上げた。


「まだ、ここにいたのね」


春樹たちが座るベンチの背後から、透る声が響いた。


「お嬢様」

「また会ったね」


恵理夜は、少年に笑いかけた。
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