執事と共に雪遊びを。
「大体、小さい雪玉で的を壊す威力があるのを投げるのがおかしいのよ」


タクミに促され、仕方無しに参戦した春樹の雪玉は、ものの3球で的である雪玉を破壊してしまったのだ。

もろくなった部分を正確に当てたのだ。


「でも、お兄ちゃんすごいね」


タクミは、褒めるばかりだ。


「ホント、昔から勝負にならないんだから」


と、恵理夜はそっぽをむき、春樹は頬を掻いた。
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