執事と共に雪遊びを。
「そういえばさ、今朝も花が現れたって知ってる?」


タクミは、落書きをやめ、そう切り出した。


「花って、窓の外に置かれているっていう?」

「そうそう。あれ、僕の部屋に出たんだよ」


恵理夜は、咄嗟に春樹と目を見合わせた。


「本当に?」

「ホントだよ。窓に文字も書いてあったよ」
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