桜色の初恋


一組・・じゃねぇな

じゃあ二組か?・・違う


三組、四組・・五組・・


・・・何でだ?

何であいついねぇんだよ。


そこでちょうどよくチャイムが鳴る。

ガラっとドアが開くと先生や生徒達が出てくる。

「やだ、由くんじゃん!!」

女性とのうっとうしい存在をかき分けながら、
その日最後の教科担当の教師のところまで急ぐ。

「あの、中村先生!!」


声をかけると中村先生が振り返った。

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