ドキドキ教育実習☆
お兄ちゃんはその友達に喜んでもらおうと、夜ご飯を作り始めた。
しかし、
「悪い、牛乳切らしたから急いで買ってくる。」
向かいのコンビニに買い物に行ってしまった。
2人っきりのリビング…
沈黙で自然と漏れた私のため息がやたらと響く。
そんな沈黙を破ったのはお兄ちゃんの友達だった。
「…なんか悩みでもあるの?」
不意に背後から話しかけられる。
「えっ…あぁいや…」
「俺にはそんなふうに見えないけどな。」
私が座るソファの向かいにある棚に寄りかかりながら言った。