ドキドキ教育実習☆
「怜奈ちゃんは1人じゃないんだから、もっと誰かに頼っていいんじゃない?」
「えっ…?」
「誰かに打ち明けて解決する悩みもあるんだよ?あんなにいい兄貴がいるんだからさ。」
そう言って携帯番号の書いた紙を渡された。
「何かあったら電話して。いつでも話聞くよ。」
「あ、ありがとうございます。でも、高田さん…」
「高田さんなんて堅苦しいな。智って呼んで。」
「でも…」
「んーじゃあさん付けは嫌だからくん付け!」
そう笑うあの頃の智は今の智と全く変わらない。
そして私は、今も昔もあの笑顔に何度も救われた。