ドキドキ教育実習☆


「怜奈ちゃんは1人じゃないんだから、もっと誰かに頼っていいんじゃない?」


「えっ…?」


「誰かに打ち明けて解決する悩みもあるんだよ?あんなにいい兄貴がいるんだからさ。」


そう言って携帯番号の書いた紙を渡された。



「何かあったら電話して。いつでも話聞くよ。」



「あ、ありがとうございます。でも、高田さん…」

「高田さんなんて堅苦しいな。智って呼んで。」


「でも…」


「んーじゃあさん付けは嫌だからくん付け!」


そう笑うあの頃の智は今の智と全く変わらない。

そして私は、今も昔もあの笑顔に何度も救われた。




< 64 / 100 >

この作品をシェア

pagetop