ドキドキ教育実習☆
そしてその日の夕方。
私と智はお兄ちゃんの車で市役所に向かっていた。
「おい智、かわいい妹を泣かせたらどうなるかわかるよな?」
「はい、分かってます、お兄様。」
「まさかお前にお兄様なんて呼ばれる日がくるとはな…」
「お兄ちゃん変な気分でしょ?」
「そりゃあな…ほら、着いたぞ。」
車は市役所の駐車場に停車していた。
「婚姻届け出したらもう夫婦なんだから、最後のカップルの時間を楽しめ。」
お兄ちゃんは気を利かせて車から降りてくれた。