奏でる愛唄



「馬鹿だな」


「んだよ」


冬哉はフッと笑い



「お前も新も……全てを決めるのは唄だ。

もしかしたら詩稀をやめて新を好きになるかもしれない。


もしかしたら詩稀でも新でもない人を好きになるかもしれない。


全ては唄次第だ」



妙に納得させられた



「……協力してやるか」


俺の台詞に再び冬哉が笑った



これが冬哉と新の策略だったとは知らず素直に言葉を受け入れていた






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