奏でる愛唄



翌日病室を訪ねると



冷たくなった圭がいた



私のたった1人の家族は旅立ち



二度と笑顔を向けてくれることはなくなった




私が恋愛なんかにうつつを抜かし


圭の気持ちなんて考えなかったから圭はいなくなった



毎日



毎日



自分を責め



詩稀から何も言わず離れ




忌ま忌ましい父親が買え与えたマンションも売り払い




私は行方をくらました







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