奏でる愛唄
「暗い話してごめん……そろそろ授業に戻ろっか」
話を変え教室に戻ろうとした
その時
「唄ちゃん!僕は唄ちゃんが好きだよ!!だから助けたい」
いきなりの告白
「新?何言ってるの」
冗談やめてよ
そう告げようとしたけど
「僕は本気だよ。詩稀にも他の誰にも負けないくらい」
真剣な眼差しに反論出来なかった
「新……私」
「返事はいい。今の唄ちゃんだと負担になるだけだから……
でも頼ってくれていい」
何とも言えずただ黙って俯いた