奏でる愛唄



「ちょっと!私帰りたいんですけど!!」


「黙れよ」


「いいから降ろして下さい」


車は走り続け


運転席にマネージャーらしき人


後ろの列冬哉と冬哉に寄り掛かって寝ている新



その後ろの列に私と永久


マジで意味がわからない



「私、急いでる用事あるのでマジで降ろして下さい」



今日は圭の誕生日



だから今すぐ会いに行かなきゃならないのに



「なぁ」


「………何ですか?」


「お前が作った曲聞きたい」



ハァ?



口が思わず開いた





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